2010年12月18日土曜日

物乞いの組織


インドの路上はとても賑やかです。
クラクションの音、闊歩する水牛、人々の怒鳴り声。
そして、必ずと言っていい程、物乞いに遭遇します。
慣れていない外国人は、同情心からついコインを渡します。
この物乞いですが、止む終えない事情の人と、組織の一員がいるのがやっかいです。

じつは、組織の物乞いは、国民の平均年収を超えているそうです。
この組織の実態を、警察が潜伏調査したことがありました。
地域ごとに元締めがいて、そこでお金は管理されています。

驚くべきは、物乞いの教育システムです。
見習い期間から始まり、忍耐力~目つき~転び方~スリのテクニック、果ては化学薬品の使い方までが段階ごとに教えられます。

ここまでくると、物乞いもある種のプロ意識を持っていることに気付かされます。
日本人なら、それだけの労力を他に向けたらと考えるでしょう。
まさしく、この世の子らは、自分のためには光の子よりも抜け目がないと書かれている通りです。

クリスチャンは、誰もが恵みにより信仰によって救われています。
しかし、神のためには、この世の子よりも抜け目がないと言われるほどに生きることも必要なのかもしれません。

ルカの福音書 16章8節

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