2020年12月17日木曜日

河豚計画

 


歴史上、何度もユダヤ人の救済計画が立案され頓挫しました。

ソ連のユダヤ人自治州計画、イギリスによるウガンダ計画、ドイツによるマダガスカル移住計画等、全て実現しませんでした。

そして、日本でも河豚計画がありました。日本は、従来ユダヤ人の迫害には反対だったため、満州内に自治州を作ろうと考えました。ユダヤ人の財を持って満州の開発と彼らの救済、日本との友好関係を同時に実現しようとしたようです。

しかし、当時の日本は、ヒトラー率いるドイツとイタリアとの同盟関係があったために実現不可能でした。日本の敗戦後にも、日本国内にという計画もあったようですが、結局、実現できませんでした。戦後の今日、その詳細は誰にも分かりませんが、杉原千畝さんのように、良心ある個人だけではなく、国としてイスラエルを祝福したなら、日本には、今以上の神様の恩恵があったことでしょう。イスラエルという国民、国が、正しいからではなく、利害関係や好みによらず、神のことばに従うから祝福を祈るのです。

詩篇122篇6~9節

2020年12月14日月曜日

おだてることVSほめること


日本では、その違いが分からない人が多いようです。

おだてることは、まわりではやしたててそそのかす、笑いものにする、あるいは利用することです。その手法は、心に無い御世辞やほめ殺しにより、相手を浮かれさせます。猿は木登りが得意なので、上手に木に登ります。にも拘わらず、猿がおだてられて得意げに木に登って見せるという滑稽な様子を表現した言葉です。

それに対してほめることは、相手の優れた部分や良い行いを評価するのです。神様に創造された人間は、だれもが優れた部分があり、良い行いができる存在です。

カルトが、人をマインド・コントロールするためのラブシャワーでも、おだてることは常套手段です。それは、本心からであるかないかは別として、メンバーを獲得する、または引き止めることが動機です。ですから、あれほどのラブを受けていたにも関わらず、脱会した場合や、方針に従わない場合は、態度が大きく変わってしまいます。

コンプレックスの強い人は、おだてられることに弱く、コントロールされやすい状態と言えるでしょう。神の子どもというセルフイメージが確立されたクリスチャンには、おだてることは無力です。そして、ほめられた時は、自分の内にいて下さるイエス様による評価と受け止めることが出来るので、主に感謝し、人には素直に「ありがとう」と言うことが出来ます。これは、対人関係にも神様との関係にも大きな影響があります。なぜなら、おだてられることにより自己満足を求め、ほめられることにより主に感謝する心が育つからです。

詩篇107篇1節