昭和の戦時中、神戸に生きた一家族の物語です。
主役である少年Hの自伝であり、母は、熱心なクリスチャンのようでした。
知らされないまま、戦争が近づいてくる不気味な雰囲気が伝わってきます。
当時の資料として、神戸インマヌエル基督教会が(映画では他教会でしたが、少年Hが集った教会)日本基督教団(戦時中に日本国政府の管理下におかれた教団)に変わったことが説明されていました。
当時の信者(少なくとも少年H家族)は、少数派で監視下におかれたことにより、情勢に溶け込み、周囲との和を保とうとします。
敗戦が決まり、それまでの大人と社会がガラリと変わることに、少年Hは何も信じられない心境に陥ります。
日本での教会のあり方や、なぜ、クリスチャンが少ないのかを理解する助けとなります。
製作メディアは、さりげなく印象操作も取り入れています。(さすがにプロは上手です)
印象に残ったのは、親が少年Hに対して、見たことや体験したことを忘れずに残すように諭す場面でした。
教会は、純粋な信仰を継承する使命があることを考えさせられる映画でした。
ペテロの手紙第一2章1~2節
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